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「とにかく収納をたくさん作れば、家は散らからない」という大いなる大誤解
沼田市で新築注文住宅の間取り図を睨みつけながら、私たちが無意識にやってしまうお決まりのパターンがあります。それが「とりあえず空いたスペースを全部収納にしちゃう病」です。「階段の下がもったいないからクローゼットにして〜」「寝室には絶対に3畳のウォークインクローゼットを作って〜」なんて、図面の余白を収納の四角で埋め尽くしているときは、まるで未来の散らからない暮らしを完全ディフェンス(自衛)したかのような全能感に満たされますよね。
ハウスメーカーの営業マンからも「これだけ収納スペースがあれば、お子さんが大きくなっても荷物の置き場所に困りませんよ!」なんて太鼓判を押されると、「よっしゃ、予算の器を削ってでも収納を増やした私は勝ち組じゃん!」って大満足で判子を押しそうになります。でもね、ちょっと待ってください。実は、収納というのは単に「面積や数が多ければいい」というわけでは絶対にありません。
それどころか、実際に新しいお家でのタイムライン(日々の生活)が始まってみると、大金を払って作った大量の収納がことごとく「開かずの間」や「ブラックホール」と化し、結局リビングにはモノが溢れ返っている……なんていう悲劇が全国の注文住宅で多発しています。なぜ、たくさん隠し場所を作ったのに家が片付かないのか。今回は、超絶ズボラな私が身をもって体験した生々しい失敗談と、そこから導き出した「適材適所な片付け間取り」の鉄則をぶっちゃけます!
我が家の「収納だらけハウス」で起きた、1歩も歩きたくない主婦の冷や汗モノの現実
家づくりハイの絶頂期だった私は、とにかく「モノが表に出ないスッキリした家」にしたくて、ありとあらゆる場所に収納を作りました。2階の寝室には広大なウォークインクローゼット、廊下の突き当たりには奥行き90センチの深い納戸、LDKの隅っこにも立派な扉付きの棚を造作。ハード面としての収納力は100点満点のはずで、「これで我が家の機能美は永遠に守られるわ!」とドヤ顔で引っ越しの日を迎えました。
ところが、新生活が始まった瞬間に激しい不条理が私を襲います。家の中にこれだけ大きな「収納の器」があるのに、なぜか毎日リビングがめちゃくちゃ散らかるんです。例えば、学校から帰ってきた子供たちのお便りやランドセル、主人が脱ぎ捨てた上着、私が買ってきた日用品のストック……。それらを片付けようとしたとき、動線が完全に泥沼化していました。2階のクローゼットや廊下の奥の納戸まで、わざわざ「引き戸を開けて、歩いていって、しまう」という動作が、毎日の忙しいタイムラインの中では面倒くさすぎて、家族全員が途中でカニ歩きのように挫折するんです。
結果どうなったかというと、わざわざ遠くの収納まで行くのが嫌だから、「とりあえず後で片付ける用に」と、全員がリビングのダイニングテーブルやソファの上にモノをポイポイ置き始めました。気がつけば、2階の大きなクローゼットはガラガラなのに、家族が1日の大半を過ごすリビングだけが足の踏み場もないほど散らかるという、冷や汗モノの本末転倒な状態に。「いくら大きな箱を作っても、使う場所のすぐ近くになきゃ1ミリも意味がないじゃん!」と、夜のリビングで頭を抱えました。ハード面(収納の面積)の数字だけで満足して、そこで暮らす人間の「日々の移動の限界(ソフト面)」の仕分けを完全にサボっていた証拠でした。
なぜ「奥行きの深い大きな収納」は、3ヶ月でゴミ溜めと化すのか
多くの人が注文住宅の間取り計画でハマってしまう構造的な盲点は、収納を「とりあえず何でも入る大きな部屋」にしてしまう点にあります。実は、これこそが家を片付かなくさせる最大の罠なんです。
一番の盲点は、「使う場所としまう場所の距離(生活動線)」を無視してしまうことです。人間は、何かをやろうとしたときや、片付けようとしたときに、3歩以上歩かなければいけない間取りになっていると、無意識に後回しにする習性があります。どんなに広くておしゃれな納戸が廊下の奥にあっても、毎日使う掃除機や、毎日届く書類をそこにいちいち持っていくのは、ズボラ人間には苦行でしかありません。
また、よく提案される「奥行き90センチの深い収納」も隠れた大罠です。布団をしまうのには最適ですが、日常のストックやお薬、文房具などをそこにしまうと、手前にモノを置いた瞬間、奥にあるモノが完全に視界から消え去ります。数ヶ月後に奥から「同じ洗剤が3本も出てきた…」なんていう無駄な買い足しが発生し、収納の奥底が泥沼化していくわけです。つまり、片付けの本質は「面積の広さ」ではなく、「使うその場で、手を伸ばせば1秒で出し入れできる適材適所さ」なんです。ここを見落としたまま、ブームのキーワードだけに躍らされて収納の部屋を増やしてしまうと、住んでから家事の負担だけが激増することになります。
出しっぱなしを自動で防ぐ!ズボラ主婦が辿り着いた「先回り収納」のルール
これから注文住宅の間取りを確定させるみなさんには、我が家のようなハラハラ感を味わってほしくありません!名もなき片付け家事を極限まで削ぎ落とし、部屋の機能美をいつでも100%キープするための最強の防衛策を3つ伝授します。
まず絶対に譲れない1つ目の鉄則は、「リビングのど真ん中に、奥行き30〜40センチの『薄くて浅い壁面収納』を絶対に配置する」ことです!大きな部屋を作るより、この浅い棚が1つある方が何倍も家が片付きます。奥行きが30センチもあれば、A4サイズの書類ファイル、薬箱、日用品のストック、文房具、子供のドリルなどがきれいに1列で並びます。奥にモノが隠れないので一目で見渡せますし、リビングで使うモノをその場で秒で片付けられるため、生活動線が一気にスマートになります。
2つ目は、玄関からリビングへ向かう通路に仕掛ける「帰宅動線のディフェンス(自衛)」です。家族が服を脱ぎ散らかすのを防ぐためには、ハード面での先回り設計が勝負を分けます。玄関ドアを開けてからリビングのソファに辿り着くまでのカニ歩き動線の途中に、あらかじめ「アウター掛け」と「バッグ置き場」をオープンな棚で組み込んでおくんです。扉を開けるという1アクションすら面倒くさがる家族でも、通り道にフックがぽつんとあれば、そこに上着を引っ掛けてくれる確率が跳ね上がります。
3つ目は、間取りにおける「収納の分散化」です。便利そうだからと2階に大きなウォークインクローゼットを1つ作って満足するのではなく、日常着る服や下着、パジャマはすべて1階の「脱衣所横のランドリースペース」や「ファミリークローゼット」にギュッと集約させてください。オンのよそ行き服は2階、オフの毎日着る服は1階というように、家族の実際の動き(ソフト面)に合わせて収納の器を仕分けること。これこそが、予算の器を無駄にせず、毎日の洗濯物配りダッシュから全面解放される最高の防衛策になりますよ。
四角い箱の数字に惑わされず、自分たちの「手の届く範囲」を信じよう
注文住宅の打ち合わせの後半戦になると、予算や間取りのパズルで頭がいっぱいになり、「とりあえず収納の畳数さえ多ければ、住んでからなんとかなるはず!」と安心感を買いたくなりますよね。でも、家づくりで本当に価値があるのは、図面の上にたくさんの収納マークが並んでいることではなくて、5年後、10年後のタイムラインで見たときに「家族全員が、がんばらなくても自然と片付く部屋で、穏やかに笑って過ごせていること」のはずです。
流行りの言葉や「収納率〇%」というハウスメーカーの表面的な数字だけに踊らされて、自分たちのリアルな暮らしのクセ(ズボラ度)に合わない使いづらいハード面を作ってしまうのは本当にもったいない!「私は家に帰ってきたら、まずどこに荷物を置きたくなるかな?」「子供がいつもハサミを使う場所はどこかな?」という、ソフト面(日々のリアルな動き)のシミュレーションを、ぜひ丁寧に間取り図の上に落とし込んでみてください。
大きな収納スペースに命を削るのではなく、自分たちの生活にフィットする「適材適所な片付けルール」を丁寧に導き出すこと。最初にほんの少しだけ「動線に寄り添った浅い収納」を先回り設計してあげること。これさえできれば、どんなに荷物が増える毎日が来ても「我が家は本当に片付けやすくて最高だな!」と笑顔でスッキリした暮らしを満喫できる、最高のマイホームが手に入りますよ!みなさんの家づくりが、快適さとハッピーに満ちあふれた素晴らしい空間になることを、心から応援しています! “